多言語化現象研究会のお知らせを転載します。
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
第91回多言語化現象研究会開催のおしらせ
多言語化現象研究会会員のみなさま 運営委員の安田敏朗です。
下記のとおり、第91回研究会をおこないます。ふるってご参加ください(前回と場所が異なっていますのでご注意ください)。
●日時:2025年6月21日(土) 14:00~17:00
場所:大阪大学豊中キャンパス 言語文化A棟2F大会議室
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/top 豊中キャンパスの②の建物
●対面とオンライン(Zoom)併用:参加申込方法は末尾参照。
●参加費:無料(どなたでもご参加できます)
第1報告 14:00-15:20
報告者:櫻間瑞希(大阪大学)
題目:名ざされるわたしのことば:言語境界と自己認識の形成に関する批判的オートエスノグラフィに向けて
要旨:本報告は、複雑な言語的バックグラウンドを持つ報告者自身のオートエスノグラフィ(自伝的民族誌)を通じて、言語境界の形成過程と自己認識の変容を考察しようと試みるものである。この背景には、個別言語を名ざしカテゴライズせざるを得ない葛藤と、アイデンティティという概念枠組みを使用することへの批判的考察が横たわる。本報告ではとくに、個人の言語経験から見えてくる「正しさ」の概念と言語イデオロギーの問題に注目し、トランスランゲージングの視点から今後の研究に向けた論点を整理する。
第2報告 15:40-17:00
報告者:山下仁(無所属)
題目:ヴァルター・ベンヤミンの言語論と批判的社会言語学の接点について
要旨:ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミン(1892-1940)には言語論といえるものがある。しかも「言語社会学の問題」(1935)と題する論文さえある。ところが、日本ばかりではなくドイツでもベンヤミンの言語論は社会言語学の概説書などで取り上げられることは少ない。それはどうしてなのか。この素朴な疑問を出発点として、本発表ではベンヤミンの言語に関するいくつかの論文を取り上げ、今後の批判的社会言語学にとって参考になると思われるその破壊的で建設的な洞察について考える。
●申込み:
〇オンライン参加の場合:前日までに以下にアクセスし、事前登録をお願いします。登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
https://us02web.zoom.us/meeting/register/LMFcQjicR1ircAoevlbbnw
登録者には当日参加用リンク(本人のみ有効)が送付されます。これで事前登録が完了します。資料は当日配布します。
〇会場に直接お越しの場合:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp 宛に、名前・所属と、懇親会参加有無を明記のうえ、送信してください。なお、受信確認の連絡はおこないませんので、ご了承ください。懇親会会場の予約、資料準備などの必要があるので、お早めにお申込みください。
主催:多言語化現象研究会 http://www.tagengoka.sakura.ne.jp
多言語化現象研究会事務局:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp